アートデイズとよた2019特別企画展
出品作家
01_「境界線」2018 キャンバスに油彩(970×1455mm ), 02_「向こうの光」2017 キャンバスに油彩(727×606mm)
03_「Untitled」2018 パネルに油彩(300×300mm)
私は近年、自分自身の原風景となっている土地を再び訪れ、スケッチをしています。
きっかけは、「海」と言った時に自分がまず思い浮かべるこの海の光景は一体どこのものなのだろうと浮かんだ疑問でした。頭の中で完全にイメージ化していた海が目の前の海と重なった時に、波の音やその場の湿度がイメージの中に取り込まれる体験をしました。そのあとにその風景の絵を描くと、確かにそこには音や湿度が存在していました。
視覚からの情報は、それ以外の様々な知覚を呼び起こすものであると実感した出来事でした。
生まれた土地である豊田には、まだ言葉もわからなかった私が見た風景があります。車に乗っていた時の窓の外を流れる緑。父の会社の運動会で初めて訪れた体育館の高い天井、長い廊下。