01_「小説の部屋 - アインソフの鳥」2017 壁面にインク(撮影|山口幸一), 02_「小説の部屋 - アインソフの鳥」2017 壁面にインク(撮影|山口幸一)
03_「小説の部屋 - アインソフの鳥」2017 壁面にインク(撮影|山口幸一), 04_「royal blue fountain」2015 床にインク
05_「fountain blue(ツユクサ)」2016 ツユクサ、紙にインク, 06_「fountain blue(pelikan)」2015- インク瓶(撮影|丹羽康博)
折々の用事で豊田をたずねるたび、二歳のころに名古屋へ越して当時の記憶があるわけでもない、親から聞いた話だけではたどりつきようもない忘郷として、この町のどこかに思い出せないだけの潜在的な接点があるのではないかと願いながら風景にふれようとしているじぶんがいます。
最近、ひょんなことから山登りというものをはじめて、一昨年は寧比曽岳、昨年は猿投山へ登りました。いま住んでいる長久手からも猿投山を望むことができます(位置からしておそらく猿投山だと思われます)。もしかしたらかつて住んでいた平芝町からも猿投山がみえていたかもしれない、そんなそこはかとなく浅い羨望や頼りのない言葉をよすがにいつも作品をつくっています。