アートデイズとよた2019特別企画展

Toyota Specific:

Scenery and Signs

景色と気配

Artist

出品作家


伊藤 正人

Masato Ito

01_「小説の部屋 - アインソフの鳥」2017 壁面にインク(撮影|山口幸一), 02_「小説の部屋 - アインソフの鳥」2017 壁面にインク(撮影|山口幸一)
03_「小説の部屋 - アインソフの鳥」2017 壁面にインク(撮影|山口幸一), 04_「royal blue fountain」2015 床にインク
05_「fountain blue(ツユクサ)」2016 ツユクサ、紙にインク, 06_「fountain blue(pelikan)」2015- インク瓶(撮影|丹羽康博)
プロフィール
1983年愛知県豊田市出生、名古屋市出身。
主な展覧会に、2017年 個展「小説の部屋 - アインソフの鳥」AIN SOPH DISPATCH(名古屋)、2014年「常設企画展 ポジション2014 伊藤正人 - 水性であること」名古屋市美術館、2012年「ファン・デ・ナゴヤ美術展2012 緘黙する景色」名古屋市民ギャラリー矢田など。美術作家として活動する傍らで小説や自主発行のフリーペーパーでエッセイ等を執筆。主な著作に、「アインソフの鳥」note house(2017)、「仲田の海」大愛知なるへそ新聞(2016)、「リュウズの言象」(2015-)など。

折々の用事で豊田をたずねるたび、二歳のころに名古屋へ越して当時の記憶があるわけでもない、親から聞いた話だけではたどりつきようもない忘郷として、この町のどこかに思い出せないだけの潜在的な接点があるのではないかと願いながら風景にふれようとしているじぶんがいます。
最近、ひょんなことから山登りというものをはじめて、一昨年は寧比曽岳、昨年は猿投山へ登りました。いま住んでいる長久手からも猿投山を望むことができます(位置からしておそらく猿投山だと思われます)。もしかしたらかつて住んでいた平芝町からも猿投山がみえていたかもしれない、そんなそこはかとなく浅い羨望や頼りのない言葉をよすがにいつも作品をつくっています。